
その価格、本当に相場?
レインズ成約データで「適正価格」を見抜くプロの調べ方
物語:友人のひと言で、不安が刺さる
仙台で中古マンションを探している30代の共働き夫婦、KさんとMさん。
毎晩SUUMOやアットホームを見ては「ここ良さそう!」と盛り上がるのに、価格を見ると毎回ため息。
そんなある日、ようやく「ここなら住みたい」と思える物件を発見。
内見も好印象で、帰り道にはローン計算まで始めました。
ところが、写真を見せた友人がポツリ。
「それ……ちょっと高くない?」
一瞬で頭の中が真っ白に。
相場が上がってるって聞くけど、
これが普通?それとも、掴まされる?
初めての購入ほど、この不安は大きくなります。
「売り出し価格=相場」ではない
まず大事な前提です。
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ポータルサイトに出ているのは 売主の希望が反映された「売り出し価格」
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実際に成立するのは、交渉後の 「成約価格(実勢価格)」
仙台はここ数年、価格上昇トレンドが続いています。たとえば仙台市の中古マンション(築11〜20年)の平均坪単価は、2024年時点で直近10年の最高水準、5年間で+35.5%上昇という分析もあります。
また、地価公示(2025年・宮城県)でも、仙台市の住宅地は平均変動率+6.3%(13年連続上昇)とされています。
つまり、「高く感じる」のは自然。
ただし同時に、上昇局面ほど“強気の売り出し価格”も増え、掲載価格と成約価格がズレることがあります。
ここを見抜くのが、プロの仕事です。
プロの調査手法:適正価格を根拠つきで割り出す
1)レインズ(指定流通機構)で「成約事例」を確認する
レインズ(REINS)は、国交省が指定した流通機構が運営する、宅建業者間の物件情報検索システムです。
物件情報を登録すると、全国の宅建業者が閲覧できる仕組みになっています。
ここが重要で、レインズには “成約後の情報”が蓄積されます。
実際、レインズ側でも「成約した価格等を登録する」フローが明示されています。
(国交省資料でも、指定流通機構に「取引価格・成約年月日等」を報告する流れが整理されています。)
買主(あなた)が自由にログインして見ることは基本できません。
だからこそ、購入側の不動産会社にこう頼むのがプロ流です。
「この物件の価格の根拠として、レインズ等の成約事例(近い条件)を3〜10件見せてください」
※売主側は、レインズ登録時に渡される「登録証明書」のURL/ID/PWで、売主専用画面から状況確認ができます(国交省が仕組みを案内)。
2)査定の王道「取引事例比較法」で比べる
プロが“適正価格”を出すときの基本が 取引事例比較法。
これは、多数の取引事例を集め、事情補正・時点修正(相場の変化)を行い、地域要因・個別要因を比較して価格を求める方法です。
マンションなら(例)
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同じ学区・駅距離(徒歩分数)
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築年数帯
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面積(±5㎡〜10㎡以内)
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階数・向き・角部屋
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管理状態(修繕履歴)
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駐車場の有無、眺望
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リフォーム有無(時期・内容)
そして、成約事例を「㎡単価(または坪単価)」に直して比較します。
3)戸建ては「土地値+建物値」に分解して考える
戸建ては、価格の中身が混ざって見えがちです。そこで分解します。
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土地値:近隣の土地相場(地価公示・周辺成約・路線価など)から、面積×単価で当たりを付ける
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建物値:築年数・構造・延床・メンテ状況で評価(築古だと“建物価値が薄い”ケースも多い)
この分解をすると、売り出し価格が高い理由が
「土地が高いのか」「建物(リフォーム)に乗っているのか」
はっきりします。
4)周辺相場との乖離チェックで危険信号を見つける
最後に、シンプルだけど効く方法。
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同条件の成約㎡単価の中央値に対して
売り出し価格の㎡単価が +10〜15%超 → 「強気の可能性」 -
ただし、眺望・角部屋・フルリノベ・希少立地など“上振れ理由”が説明できるならOK
ポイントは、「上振れの理由が、言葉じゃなくデータで説明できるか」です。
アドバイス:ポータル価格を鵜呑みにせず「根拠」を求めよう
SUUMOやアットホームは、物件探しの入口として最強です。
でも、意思決定に必要なのは次の一歩。
不動産会社に必ず聞くべき質問(そのまま使えます)
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「この価格の根拠は?成約事例(近い条件)で説明できますか?」
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「レインズ等の成約事例は何件見ましたか?選定条件は?」
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「この物件が“相場より高い”なら、その理由はどこですか?」
根拠が出てくる担当者は信頼できます。
逆に、根拠が曖昧なまま「今買わないと!」だけを強調するなら、いったん深呼吸でOKです。
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「この家、好き。でも高値掴みは怖い。」
その気持ちのまま、進めて大丈夫です。
スイコー不動産では、仙台エリアの購入検討者向けに
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レインズ等の成約事例(条件の近いもの)で相場を確認
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マンションは㎡単価比較、戸建ては土地・建物に分解
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よくある質問
Q1. ポータルサイトの価格って、そのまま信じていいの?
A. 目安にはなりますが要注意です。掲載は「売り出し価格」で、実際の「成約価格」とズレることがあります。
Q2. 成約価格(実勢価格)はどうやって確認するの?
A. 不動産会社に「レインズ等の成約事例で根拠を見せてください」と頼むのが確実です。
Q3. 高値掴みしないために、最低限チェックすべきことは?
A. 近い条件の成約事例(築年数・駅距離・面積など)と比べて、㎡単価がどれだけ上振れしているか確認しましょう。
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