「相続」より「生前贈与」がいま注目される理由

生前贈与ですっきり
生前贈与の方が望ましいご家庭もあります

こんにちは! 仙台市の不動産エージェント

仙台不動産情報ライブラリー

を運営しているスイコーの澤口

(一級建築士、宅地建物取引士、Affiliated Financial Planner)

です。

 

今回のテーマは

「相続」より「生前贈与」がいま注目される理由

住まいとお金を、”親が元気なうちに”一緒に考えるという選択


物語:相続で迷惑をかけないよう生前贈与ですっきりしたい

仙台市泉区南光台に住む80代のご夫婦。

築50年の木造住宅に二人で暮らしています。

二人の娘さんはそれぞれ仙台市内で家庭を持っています。

「この家、いずれは誰かが継ぐんだろうけど…」と話しながらも、

実際にはどちらの娘さんも家を継ぐ気持ちは薄いようです。

 

最近、奥様がご近所の友人から「生前贈与って節税になるらしいわよ」と聞きました。

けれど実際にどうすればよいのか、どんな税金がかかるのか、

そして自分たちがどの程度の資産を持っているのかも、よくわからない。

 

そんな折、ニュースで「相続前7年以内の贈与も相続財産に加算される」

という制度改正を知り、「もう遅いのかしら」と不安に。

それでも、「この家をどうするか」を娘さんたちと話し合うきっかけにしようと

家族会議しようと呼びかけました。

 

話し合いの中で見えてきたのは、

「家をどう残すか」ではなく、「家族みんながどう安心して暮らすか」という視点。

生前贈与という選択肢は、単なる節税ではなく、

“家族の思いを整理するための準備”なのだと気づいたのです。


1.生前贈与とは? ― 相続前に財産を移す手続き

生前贈与とは、親の存命中に子どもや孫などに財産を渡すこと。

現行制度では、「毎年110万円まで非課税」となる暦年課税方式のほか、

「2,500万円まで非課税+相続時精算課税」の方式を選ぶことも可能です。

 

さらに、住宅取得や教育資金など目的に応じた非課税枠も設けられており、

子や孫世代の「今必要なお金」を無理なく支援できる仕組みが整っています。


2.相続よりも生前贈与が注目される理由

(1)親が元気なうちに「想い」を形にできる

生前贈与は、単なる資産移転ではなく、

「家族で意思確認をする機会」になります。

たとえば、実家を誰が継ぐか、売却して現金化するか、

親が生きている間に話し合っておくことで、

相続後のトラブルや不公平感を防げます。

(2)若い世代の生活設計を後押しできる

仙台市では30~40代の中古住宅+リノベ需要が年々増加しています。

住宅取得資金の生前贈与非課税制度(省エネ等住宅で最大1,000万円)を活用すれば、

子世帯が“いま必要な時期”に、安心して家を持つことができます。

(3)空き家・共有名義のリスクを防ぐ

親の名義のまま相続を迎えると、

相続人が複数いる場合には共有名義となり、

売却・解体・リフォームの際に全員の合意が必要になります。

生前に名義を整理しておけば、

空き家や管理不全の状態を未然に防ぐことができます。

(4)親の老後資金を「見える化」できる

贈与を検討する過程で、

老後に必要な生活費や介護費を試算するきっかけになります。

「どこまで贈与できるか」「どれを残すか」を整理することで、

家計の安心にもつながります。


3.制度の最新ポイント(2024~2025年度)

・加算期間が3年→7年に延長

 → 死亡前7年以内の贈与は原則相続財産に加算。

  ただし3年超~7年以内の100万円まで加算不要。

 

・相続時精算課税が使いやすく

 → 年110万円の基礎控除が追加、より柔軟に贈与が可能。

 

・住宅取得資金贈与非課税の延長(令和8年まで)

 → 省エネ住宅:1,000万円/一般住宅:500万円まで非課税。

 

・結婚・子育て資金贈与特例の延長(令和7年末まで)

 → 結婚費用や出産・教育費にも活用可能。


4.注意すべきリスクと対策

・贈与した不動産にも登録免許税・不動産取得税がかかる

・一度「相続時精算課税」を選ぶと暦年課税へ戻せない

・きょうだい間のバランスに配慮しないと遺留分トラブルの火種に

・節税目的だけの短期間贈与は効果が薄い

 

そのため、税理士・司法書士・一級建築士事務所などと連携して進めることが重要です。


5.スイコー不動産ができるサポート

スイコー不動産では、

相続や生前贈与に伴う「不動産の整理・評価・活用」をサポートしています。

・不動産の相続・贈与における適正評価(AIセルフィン・RMI活用)

・共有名義・空き家問題の事前対策

・贈与後のリフォーム・リノベーション・売却支援

・税理士・司法書士との専門家ネットワーク連携

 

相続が「起きてから」ではなく、

「起きる前」に動くことで、家族の安心と財産の守り方が変わります。


【まとめ】

生前贈与の本当の価値は「節税」ではありません。

それは、家族で未来を語り合い、

親の想いと子の暮らしをつなぐ“住まいの継承デザイン”です。

 

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