
こんにちは! 仙台市の不動産エージェント
仙台不動産情報ライブラリー
を運営しているスイコーの澤口
(一級建築士、宅地建物取引士、Affiliated Financial Planner)
です。
今回のテーマは
【中古マンション検討中の方へ】
「管理組合の居心地」で、暮らしも資産価値も変わる ―― 仙台版“失敗しない見極めガイド”
物語:買ってから知った“見えない落とし穴”
青葉区で3LDKの中古マンションを購入した30代のAさん夫婦(3歳の子どもと3人暮らし)。
立地も間取りも申し分なし。「保育園にも近いし、これで子育てしやすくなるね」と胸をなでおろしたのも束の間――。
入居から数週間。エントランス掲示板には総会延期の貼り紙。清掃頻度が落ちたのか、共用部にホコリが目立つ。夜の駐輪場は放置自転車で通りにくく、廊下のLEDが切れても誰も直さない。
理事のなり手がいないらしく、理事会は半年以上開かれていないという。議事録を見せてもらうと、前回の大規模修繕が5年前から未実施。修繕積立金の残高も心許ない。管理会社への委託費の支払い遅延まで噂されている。
Aさんは言います。「買う前に“管理組合が機能しているか”まで、ちゃんと見ればよかった……」。
――物件そのものは良くても、管理組合の“居心地”次第で暮らしの満足度は大きく揺れます。
なぜ重要? 管理組合が機能不全だと起きる5つのデメリット
1.お金の急変:修繕積立金が不足→大規模修繕の遅延/一時金の徴収で家計に直撃。
2.暮らしの質低下:清掃・点検の遅れ→ゴミ置き場や共用部の荒れ、設備故障の長期化。
3.安全リスク:外壁タイル・防火設備・給排水の更新遅れ→事故・行政指導の恐れ。
4.資産価値の棄損:売却時に“管理不全”が敬遠され価格・成約率に悪影響。
5.意思決定が止まる:総会不開催・議事録不備・監査不在→何も決められない状態に。
“良い管理”を公的に見える化する制度(後述の管理計画認定制度や管理適正評価)も整備され、購入前の判断材料に活用できます。
まずは“公的な見える化”で一次スクリーニング(仙台版)
・仙台市の「管理計画認定マンション」リストを照合
市が認定する“一定水準の管理・修繕計画を備えたマンション”。物件名で検索できます。
・国交省ポータルの制度解説で基準を理解
管理・修繕・会計などの基礎要件を確認。購入前のヒアリング観点が明確に。
・「マンション管理適正評価(★)」の開示があれば確認
運営・建物・長期修繕など30項目程度を点数化。★の数そのものより、低評価項目の改善方針が重要。
金融面でも追い風:中古マンションで一定の条件を満たす物件はフラット35の“物件検査省略”が可能(例:らくらくフラット35、条件は要確認)。管理の良さは資金計画のスムーズさにも繋がります。
実務で使える:購入前「書類チェック」9点(直近3年分が目安)
1.総会・理事会の議事録:開催頻度/定足数/反対意見の扱い。
2.長期修繕計画書:工事項目・周期・費用・収支計画。5年に1度は見直しが望ましい。
3.修繕積立金の残高と積立方式:将来の不足見込み/増額履歴。
4.滞納状況:総額・戸数比・回収方針。
5.大規模修繕の実施履歴・次回計画:見積・範囲・選定プロセスの透明性。
6.法定・任意点検報告:EV・消防・給排水・受水槽・外壁の調査と是正記録。
7.管理規約・使用細則:標準管理規約準拠/監事・会計フロー/民泊・反社条項など。
8.管理会社の委託契約書:仕様・頻度・常駐/巡回・変更履歴。
9.共用部保険:更新状況・免責・付帯特約。
制度・基準理解の裏付けとして、管理計画認定制度や標準的評価項目の公開情報を併読すると“良い/悪い”の線引きが掴みやすくなります。
内見日にできる“現地チェック”7項目(生活者の目線)
・掲示板:総会告知、議事録要旨、注意喚起の質。
・ゴミ置き場・駐輪場:ルール順守・放置自転車の扱い。
・共用部:清掃の行き届き、タイル浮き、クラック、苔・錆の放置。
・管理員・清掃員へのヒアリング:苦情の傾向/夜間騒音/理事のなり手不足。
・宅配BOX・防犯カメラ:稼働状況と故障時の対応速度。
・駐車場(機械式含む):点検記録・故障率・更新計画。
・空室・賃貸比率:合意形成の難易度の参考に。
赤信号サイン(1つでも該当なら要警戒)
・総会が年1回未満/定足数割れが常態化。
・議事録が要点不明/決算が科目のみで注記なし。
・長期修繕計画が古い(5年以上見直しなし)/積立方式が実態に不適合。
・点検報告未提出/是正勧告への対応遅延。
・管理規約が旧版のまま(最新の標準管理規約や条項を反映せず)。
(上記は、認定制度や評価制度が重視する基本観点に反します。)
仙台ローカル加点ポイント
・仙台市の認定リスト照合:青葉区の該当物件も複数公表。一次スクリーニングに有効。
・宮城県の制度ページ:制度の基準・申請・相談ダイヤルを把握。
・法改正の追い風:管理不全・老朽化への対処強化、再生手法の整備など、区分所有法等の改正が進展。将来の合意形成や再生も見据えたい。
判断を“数字”で後押しする2つの指標
・管理計画認定の有無(仙台市):あれば強いプラス。なければ即NGではないが、書類+現地の精査を。
・管理適正評価(★):★の数よりも、低評価項目の改善計画の有無が肝。
失敗しない進め方(無料テンプレ付)
1.候補物件を市の認定リストで照合→“良い管理”が可視化。
2.仲介に“購入前書類”一式の開示請求(上記9点チェック)。
3.内見日に“現地7項目”を確認(掲示板・清掃・設備)。
4.赤信号サインがあれば、仙台市の相談枠やマンション管理士/建築士に第三者目線で見てもらう。
5.資金計画でフラット35を検討するなら、検査省略の該当性も確認(らくらくフラット35等)。
ここまで読んだあなたへ
購入前に“管理組合の健全度”を5分で判定
・『管理組合チェックリスト(仙台版)A4』を無料配布中
・物件名・所在地がわかれば、当社で公的リスト照合&書類の見方をアドバイス
・LINEで即受取&個別相談OK
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「物件名/住所/築年/気になる点」をメッセージで送ってください。認定・評価の有無と、確認すべき書類項目を返信します。
編集後記(代表・一級建築士の視点)
新築・中古を問わず、“管理”は建物の寿命と家計の安定を左右する“もう一つの性能”です。青葉区のように築年がバラつくエリアほど、管理の質差が生活満足度と将来の資産性を分けます。
「間取り」と同じ熱量で「管理」を見れば、後悔の多くは避けられます。私たちが第三者的な視点で伴走します。
参考(購入前の学び直しに)
・仙台市:管理計画認定マンション一覧・制度案内(認定マンションを公表) 仙台市公式サイト
・国交省:マンション管理計画認定制度・ポータル(制度の趣旨と基準)
・一社 マンション管理業協会:管理適正評価(★)・評価サイト(評価の見方)
・住宅金融支援機構:中古マンションらくらくフラット35(物件検査省略の条件)
・法改正の動向:マンション再生・区分所有法等(管理不全対策・再生手法) マンション管理・再生ポータルサイト
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中古を買ってリノベという
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