変動金利だけ安いのはなぜ?

変動金利だけ安いのはなぜ?
また固定金利が高くなりました。

こんにちは! 仙台市の不動産エージェント

仙台不動産情報ライブラリー

を運営しているスイコーの澤口

(一級建築士、宅地建物取引士、Affiliated Financial Planner)

です。

 

今回のテーマは

変動金利だけ安いのはなぜ?

仙台で家を買う共働き30代夫婦のための “金利の落とし穴” 完全ガイド

3,500万円/4,000万円 借入シミュレーション付


物語:変動の0.5%なら払える

そう思った私たち夫婦は、10年後に“現実”を知った。

仙台市太白区に住む30代の共働き夫婦、Aさんご夫婦。

第一子が小学校に入る前に、広めの戸建が欲しい――そんな思いで住宅購入を検討し始めた。

 

当時の住宅ローン金利は、

・変動金利:0.4~0.7%

・フラット35:1.7~2.0%

・10年固定:2.0~2.3%

不動産会社の営業マンにもこう言われた。

 

「ほとんどの人が“変動”ですよ。いまは上がりませんしね」

 

試算してみると、

変動0.5%なら月9万円台。固定にすると10万円台後半。

「毎月1万円以上違うなら変動だよね」と、Aさん夫婦はそれを選んだ。

 

しかし――。

10年後、第二子が中学生になり、部活・塾・習い事で家計は膨張。

そのタイミングで金融機関から届いた「金利見直しのお知らせ」。

 

変動金利:0.5% → 1.5%

 

返済額は急に跳ねないものの、

元本がまったく減っておらず、残高はほぼ横ばい。

 

「10年たったのに、まだこんなに残ってるの…?」

という現実に、夫婦は初めて“変動金利の怖さ”を理解したのだった。


変動は確かに安い。

でも“安いのは最初の5~10年だけ”かもしれない。

その理由を、仙台で家を買う共働き夫婦が「実際に困る局面」から逆算して解説します。

1. なぜ変動金利だけ安いのか?

■ 固定金利 ⇒ 長期金利(10年国債)に連動して上昇

■ 変動金利 ⇒ 短期金利がベースだが、銀行が“優遇幅”で当面吸収している

 

つまり、

・固定(金利2%前後)は素直に市場の上昇を反映して上昇

・変動(金利0.4~0.7%台)は、

銀行が「借りてもらうため」に優遇で価格を抑えている状態

今は“破格のバーゲンセール状態”に見えるのです。

2. 変動金利の裏にある本当のリスク

■ リスク①:返済額はあまり上がらないのに、元本が減らない

 

変動金利には、

・5年ルール(返済額は原則5年ごと)

・125%ルール(返済額は1.25倍まで)

があるので「返済額の上昇は抑えられます」。

 

しかしその裏では……

返済額が変わらない ⇒ 利息が増えて元本が減らない

10年後の残高が想像以上に残る“静かな落とし穴”です。

3. 仙台でよくある借入「3,500万円」「4,000万円」のリアル返済シミュレーション

【ケース1】3,500万円を35年返済(※ボーナス返済なし)

A:変動金利 0.5% のまま完走した場合

・毎月返済:約 88,000円

・総利息:約 320万円

→ 最安だが「この金利が続く」保証はどこにもない。

 

B:0.5%で開始 → 10年後 1.5% に上昇

※返済額は125%ルールで緩やかに上昇

・最初10年:毎月 88,000円前後

・11年目以降:約 95,000~99,000円台

・総利息:約 700~800万円

→ 毎月1万円増加+総利息は倍増。

→ 10年後の残高は 約2,700万円近く残る 可能性も。

 

C:固定10年(2.2%)→ 10年後見直し

・最初10年:毎月 約 115,000円

・総利息:約860万円(10年時点)

→ 返済額は高いが「確実に元本は減っている」。

→ 10年後の残高は 約2,300万円前後 と健全。

<3,500万円まとめ>

最初は変動が圧勝だが、10年後には“残高の差”が大きく出る。

【ケース2】4,000万円を35年返済(※ボーナス返済なし)

 

A:変動金利 0.5% のまま完走

・毎月返済:約 101,000円

・総利息:約 370万円

 

▼ B:0.5% → 10年後 1.5%

・11年目以降の返済:約 108,000~114,000円台

・総利息:約 850~950万円

・10年後残高:約3,100万円前後

 

▼ C:固定10年(2.2%)

・月返済:約131,000円

・10年後残高:約2,650万円

<4,000万円まとめ>


4. 共働き30代夫婦の“本当に危ないポイント”

■ ポイント1:共働き前提の返済計画

育休・転職・時短勤務、必ずどこかで収入変動が来る。

 

■ ポイント2:教育費のピークと金利上昇が重なる

住宅購入から10~15年後は、ちょうど子どもが中学生~高校生。

塾・部活・私立進学=家計最も苦しい時期

ここで返済額上昇が乗ると家計が崩れるケースが増える。

 

■ ポイント3:10年後の残高が“想定より高い”

変動を選んだ人は、

10年後の残高が 300~400万円も多く残る ケースが続出しています。


5. 変動金利を選ぶなら「この2つ」は絶対に守りたい

① 変動0.5%で計算した返済額+1万円を

“いま”から家計で払ってみる

その+1万円は「将来の金利上昇予備費」として貯蓄へ。

 

② 単独収入でも返せる返済額に抑える

目安は、

・夫 or 妻のどちらか単独の手取りの 25~30%以内


6. では、どの金利タイプが良いのか?

あなたの考え方で変わります。

 

■ 将来の安心重視

→ 固定10年 or フラット35の一部利用

(共働き×子育て世帯には特に相性◎)

 

■ 毎月の支払い重視

→ 変動+繰上げ返済を計画的に行う

 

■ リスクと支払いのバランス

→ 10年固定+変動のハイブリッド

(例えば「借入の半分だけ10年固定」も可)


7. まとめ

変動は“安い”が、“安全”ではない。

 

仙台の30代共働き夫婦は、10年後に後悔しない金利選びを。

・変動金利は今だけ安い構造

・10年後の残高が“想像以上に”違う

・共働き世帯だからこそ、収入変動・教育費ピークの影響が大きい

・返済計画は「余裕を持って」

・固定のメリットは“心理的安定”と“元本の確実な減少”


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