建築できても水道が 仙台不動産情報ライブラリーcolumn589

こんにちは! 仙台市の不動産エージェント

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を運営しています

スイコーの澤口です。

 

 

本日は

建築できても水道が

 

というタイトルで

情報配信をしたいと思います。


専門家へのアドバイス


30年ほど前のエピソードです。

 

 

その当時、当社は大手ハウス

 

メーカーの下請けをしていました。

 

 

当時は、創業からまだ数年、

 

下請け会社として後発だった

 

ことから、面倒な仕事が舞い込ん

 

でくる傾向が強かったのです。

 

 

「面倒な仕事」というのは、

 

立地や建築の間取り、仕様、

 

工期など一般的な戸建住宅の

 

新築工事よりも明らかに

 

手間暇が掛かる工事内容です。

 

 

下請け工事として楽なのは

 

造成したての団地内の

 

建売物件です。

 

 

発注単価が下がりますが、

 

難易度の高い注文住宅と

 

比べるとコストを削れるので

 

結果として利益を上げやすか

 

ったからです。

 

 

検査もゆるゆるだったこと

 

もあります。

 

 

そのため、そのような工事は

 

古参の下請け業者へ回される

 

ことが多くなるのです。

 

 

ところが面倒な工事ばかりが

 

回されていたことで対応力が

 

磨かれていったのです。

 

 

やがて設計部門の担当者から

 

相談の電話が入ってくるよう

 

になり、それが頻繁になって

 

くると次は営業マンからの相

 

談も入るようになりました。

 

 

更に営業同行して

 

お客様に専門家としての説明を

 

して欲しいという要望が

 

入るようになったのです。

 

 

ハウスメーカーの営業マンが

 

お客様との商談をどのように

 

進めているのかを隣で体験

 

できるようになったのです。

 

 

現場の手元工から始まり

 

現場管理を行うようになって

 

いたものの、施主と話をする

 

ことなどまったくなかった

 

ので、どんな人が施主にな

 

るのかが見えると共に断片では

 

あるものの営業について学ぶ

 

機会になったのです。

 

 

ある時、営業同行をしていない

 

案件で契約手前で早期に着工す

 

るから準備しておくようにと

 

現場監督からの指示が入り

 

ました。

 

 

建築場所の前面道路は私道です。

 

 

私道の所有権もあるということ

 

で話が進んでいたようです。

 

 

しかし調査をしてみると

 

給排水についての問題が見つか

 

ったのです。

 

 

私道の掘削についての同意や

 

最も近い下水管が他の土地の

 

所有になっており承諾を得られ

 

ない場合には、公道の下水道本

 

管まで下水管を引っ張っていか

 

なければならないのです。

 

 

その費用は数百万円。

 

 

どうやらいずれも承諾を得る

 

のが難しいことが同時に浮き

 

上がってきたのです。

 

 

すぐに現場監督へ報告、

 

営業マンに詳しい事情を説明。

 

 

結論としてその土地を購入して

 

自宅を建築しようと考えてい

 

お客様は断念することになりま

 

した。

 

 

契約に至らなかったことで

 

営業マンは成績を失ったような

 

ものでしたが、

 

営業マンからは

 

「助かったよぉ~」

 

と感謝されました。

 

 

仲介した不動産業者も

 

先のことを把握しておらず、

 

土地を売却しようとしていた

 

所有者が把握していたのか

 

把握していなかったのかまで

 

は分かりません。

 

 

でも、いい条件(安い価格)で

 

売ろうとしていたことからすると

 

どうでしょう。

 

 

権利関係が入り込んだ案件でした。

 

 

ちなみにその土地は、

 

現在も空き地のままです。

 

 

現在の所有者までは調べていませんが。

 

 

 

 

仙台市内で活動する

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澤口(さわぐち)でした。

 

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