広瀬川、七北田川を汚染しないように
正しい排水設備と浄化槽の維持管理が大切です
仙台で暮らしていると、広瀬川や七北田川の自然に触れる機会が多いですよね。私自身も子どもの頃、広瀬川の宮沢橋付近でよく遊んでいました。しかし当時、七北田川の支流である仙台川は悪臭がひどく、とても遊べる環境ではありませんでした。
それが今では、下水道の整備が進んだことで川がきれいになり、魚やサギを見かけるほどに改善されています。これは、生活排水を適切に処理する仕組みが整ったおかげです。
下水道がある地域とない地域での違い
下水道が整備されている地域
新築住宅を建てる際には、
- 下水道排水設備の申請
- 完了検査
が必ず必要です。仙台市では無届け工事ができない仕組みになっているため、ほとんどの施工業者が正しい手順で工事を行います。
これにより、生活排水が直接川へ流れ込むことを防いでいます。
下水道が整備されていない地域
この場合、生活排水はそのままでは川へ流れてしまいます。
そのため必要になるのが 浄化槽 です。
しかし中には、
「裏庭に流しているから大丈夫」
という誤った考えを持つ方もいます。
その結果どうなるか
- 地面に浸み込んだ排水は地下水となり、下流へ流れていく
- 土や砂利で完全に浄化されるわけではない
- 裏庭がカビ臭くなったり、腐敗臭が発生する
- 地中の土砂が黒くなり、汚泥化する
- 夏場はその湿気が室内に入り、住環境にも悪影響
「川に直接流していないから大丈夫」という考えが、実は環境にも住まいにも悪影響を及ぼしてしまうのです。
浄化槽は“設置して終わり”ではありません
宮城県や仙台市では、下水道がない地域でも生活排水が川へ流れないよう、浄化槽の設置を推進しています。
ただし、浄化槽は設置しただけでは機能しません。
定期的な点検・清掃・保守が必要です。
維持管理を怠ると、
- 浄化槽内で排水が浄化されない
- 汚れた水がそのまま川へ流れてしまう
という事態が起こります。
(出典:仙台市「快適な生活と美しい環境を守る浄化槽」より)
浄化槽のしくみ
次の図は、浄化槽のしくみです。
(出典:仙台市「快適な生活と美しい環境を守る浄化槽」より)
浄化槽は、微生物の働きを利用して生活排水をきれいにする装置です。
- 微生物が汚れ(有機物)を分解
- ろ過や消毒を行い安全な水にする
- 最終的に側溝などを通じて川へ放流
この仕組みによって、家庭から出る排水が川や海を汚さないように守られています。
美しい川を未来へつなぐために
広瀬川や七北田川が今のようにきれいになったのは、適切な排水処理が行われてきた結果です。
これからも川や海を守るためには、
- 正しい排水設備の施工
- 浄化槽の適切な維持管理
が欠かせません。
住まいづくりは、環境づくりでもあります。
私たち一人ひとりの意識と行動が、地域の自然を守る力になります。
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