耐震診断でわかることと耐震補強の考え方 その5 仙台不動産情報ライブラリーcolumn275

こんにちは! 仙台市の不動産エージェント

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スイコーの澤口です。

 

本日は前号からの続き

耐震診断でわかることと耐震補強の考え方 その5

 

というタイトルで

情報配信をしたいと思います。


耐震診断結果が分かると


次は日本木造住宅耐震補強事業者協同組合

 

(通称:木耐協)がリリースした

 

「耐震診断結果報告書の解説書」

 

「診断結果報告書の読み方②」です。

(木耐協「耐震診断でわかることと耐震補強の考え方」より引用)

耐震診断結果報告書の総合評価2

 

「上部構造評価の数字とグラフ」

 

では、調査結果による数値化したものを

 

グラフにてイメージし易いようにしてい

 

ます。

 

 

建物の地震耐力を計算する場合には、

 

X方向、Y方向の2方向に分けて行います。

 

 

「壁・柱の耐力」「配置」「劣化度」

 

「保有耐力」「必要耐力」によって評点を

 

導き出し、最も低い値、つまり弱い部分

 

により、その建物の総合評価とします。

 

 

図の参考例では評点が

 

2階X方向0.54

2階Y方向0.59

1階X方向0.35

1階Y方向0.42

 

となっており、

 

1階X方向が最も低い値であるため

 

この建物の総合評価は0.35となり

 

上部構造評点0.7未満なので

 

判定としては

 

「倒壊する可能性が高い」

 

となります。


建物は新築した時点から劣化が始まる


建物は新築した時点から劣化が始まります。

 

空き家は朽ちるのが早くなるというイメー

 

ジがあるように、建物の劣化は適宜メンテ

 

ナンスをしていないと劣化のスピードは加

 

速する傾向にあります。

 

 

それが「劣化度」の評価に繋がっているの

 

です。

 

 

どんなに立派な建物でもメンテナンスが施

 

されていなかったことで雨水が浸入したり、

 

建物内部で結露したりすることで構造材が

 

腐朽したりします。

 

 

このように耐震診断は、その時点での建物

 

の状況を評価しています。

 

 

これまで大丈夫だったから、これからも大

 

丈夫という考えは過ちなのです。


建物の総合評価から将来生活設計


具体的な住み替えや建替を計画してあり、

 

あと1~2年程度しか住まないのであれば

 

耐震診断は必要ないかもしれません。

 

 

しかし、具体的な計画がなく5年10年と

 

住み続ける可能性が高いのであれば、

 

耐震診断をされることをおすすめします。

 

 

例えば5年後に住み替えることになり、

 

ご自宅を売却しようとした際に、インスペ

 

クション(既存住宅状況調査)を実施した

 

結果、劣化状況が酷い場合には、建物を解

 

体して土地を売却することになるかもしれ

 

ません。

 

 

そして、その解体費が上昇していくことを

 

覚悟しなければならないと思われます。

 

 

現在、産業廃棄物の処理費が上昇傾向にあ

 

ります。

 

 

また、解体においても近隣配慮等のコスト

 

が嵩むようになっていることなども要因の

 

ひとつです。

 

 

このようなことからも、現時点での所有

 

する建物の耐震診断を行っておくことで

 

将来生活設計の見直しができ、安心した

 

生活を送ることが出来るのではないでしょ

 

うか。

 

 

これまで耐震診断を行った結果、評点が

 

かなり低い状況であることから、住み替え

 

や新築建替を選択されたお客様が少なから

 

ずいらっしゃいます。

 

 

もちろん、耐震補強工事を行ったお客様も

 

多くいらっしゃり、東日本大震災ではその

 

建物に被害がありませんでした。

 

 

その後の余震が続く中でも

 

「安心して生活することができた」

 

という様な数々のお言葉をいただいてい

 

ます。

 

 

政府の地震調査研究推進本部では、

 

30年以内の宮城県沖地震

 

M7.9程度 20%

M7.0~7.5程度 90%程度

M7.4前後 50%程度

 

 

としています。

 

 

仙台市にいつ再び大地震が発生したとしても

 

不思議ではないと言えます。

 

 

自然に抗えないのかもしれませんが、

 

「対策をしていれば防げるものであったのに」

 

と万が一の時に後悔しないようにしておく

 

ことは大切ではないでしょうか。

 

 

仙台市内で活動する

仙台不動産情報ライブラリー

(運営:株式会社スイコー)の

澤口(さわぐち)でした。

 

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