「見た目リフォーム」が主流に見える理由と、これからの“性能×デザイン”という正解

「見た目リフォーム」が主流に見える理由と、これからの“性能×デザイン”という正解
「見た目リフォーム」が主流に見える理由と、これからの“性能×デザイン”という正解

こんにちは! 仙台市の不動産エージェント

仙台不動産情報ライブラリー

を運営しているスイコーの澤口

(一級建築士、宅地建物取引士、Affiliated Financial Planner)

です。

 

今回のテーマは

「見た目リフォーム」が主流に見える理由と、これからの“性能×デザイン”という正解

長期優良住宅化リフォーム、補助金、最新データで読み解く


はじめに:なぜ「デザイン or 安さ」が前面に出やすいのか

街の広告やチラシでは、キッチン・お風呂・内装など“見た目が変わる”工事が目立ちます。実際、リフォーム市場を部位別に見ると水回りが約3割と最大セグメント。写真で伝わりやすく、比較もしやすい――だからこそ、価格とデザインが目を引くのです。

 

一方で、断熱・耐震・劣化対策といった**「家の性能」**は完成写真に写りにくく、説明にも技術と手間が要るため、価値が伝わりづらい。結果として、業界は「安さ訴求」か「デザイン訴求」に流れがち――これが表層の実態です。


データで見る“生活者の本音”

最新の全国調査(国土交通省)では、リフォーム検討時に重視する点の1位は「省エネ性の向上(27.5%)」。次いで「使い勝手(23.7%)」「耐久性(21.6%)」が続きます。つまり“見た目だけ”ではなく、性能と日々の使いやすさの両立が求められているのが実情です。

 

同じ調査では、不安要因の上位に

費用がかかる(39.3%)

施工が適正に行われるか(31.4%)

相場・適正価格が分からない(30.5%)

が並びました。価格根拠の透明化と施工品質の見える化が、性能リフォーム普及の鍵と言えます。


国の方針は“性能シフト”が明確

国の「長期優良住宅化リフォーム推進事業」では、戸建の評価軸として①劣化対策 ②耐震性 ③省エネ対策 ④維持管理が柱。リフォーム着工前のインスペクション(現況検査)30年以上の維持保全計画など、設計・施工だけでなく運用までを求めています。

 

つまり、「やって終わり」ではなく、数値で基準に合致させ、点検・保全まで設計するのが長期優良化の考え方。ここに“技術力と対応力”が要る理由があります。


実需の勢い:窓断熱は数字で増えている

性能向上リフォームの中でも窓の断熱改修は分かりやすく伸びています。環境省「先進的窓リノベ2025」では、2025年8月までの累計で交付申請128,901件・133,695戸・339億円。月次でも堅調に積み上がっています。

 

また、2024年度の「子育てエコホーム支援事業」は交付申請の予約が11月30日で終了(交付申請は予算上限に達するか遅くとも12月31日まで)。「早めの手続きが有利」という流れは2025年の施策でも引き継がれています。


仙台で考えるべき“3つの性能”

仙台は冬の冷え込みと地震リスクへの備えが欠かせない地域。住み心地と資産性を両立させるなら、以下の3点をワンセットで検討するのが合理的です。

 

1.断熱(省エネ)

窓・玄関の高断熱化、気流止め、床・天井の断熱補強

暑さ寒さ・結露・光熱費の体感差と家計差が出やすい

 

2.耐震

壁量計算に基づく耐力壁のバランス補強、接合部の補強、劣化部位の先行修繕

見えない工事こそ根拠図面と計算の提示が重要

 

3.劣化対策・維持管理

床下・浴室まわりの防腐防蟻・防水、設備配管の点検・更新容易化

**維持保全計画(30年)**を“暮らしの取扱説明書”に


「性能が伝わりにくい」を解消する、見える化のやり方

・Before/Afterの可視化

断熱:サーモ画像、UA値の簡易シミュレーション、月別の光熱費試算

耐震:補強前後の壁配置図・壁量計算の“読み方”解説

劣化:床下や浴室まわりのリスク部位写真+対策前後の記録

 

・価格の透明化

概算 → 現地調査 → 確定見積の3段階提示

長期優良住宅化リフォームの評価基準項目ごとに根拠を添える

 

・プロセス提示

インスペクション → 設計 → 施工 → 維持保全をフローで提示(点検周期・推奨項目つき)

 

・補助金ナビ

申請状況・受付終了の最新情報にリンク(例:窓リノベ、子育てエコホーム 等)

 

こうした「根拠×記録×費用内訳」の提示は、先の調査で上位に挙がった**“費用・施工品質・相場の不安”**を直接解消します。


事業者選びのチェックポイント

・担当者の対応・人柄(重視度トップ)

・工事の質・技術(上位)

・価格の透明性(上位)

・インスペクションと維持保全計画まで含めて提案できるか

・住宅リフォーム事業者団体登録制度など、第三者制度の活用有無

(登録団体は研修・保険・書面交付などの取り組みが整備)

 


スイコー不動産のご提案

1.“性能×デザイン”同時提案の標準化

 水回り刷新に、必要な窓断熱・耐震補強・劣化対策を“同じ現場で”。

2.数値と記録のセット納品

 UA値・光熱費の想定、壁量バランス、点検計画とダンドリ表を工事写真台帳に同梱。

3.補助金の道案内

 窓リノベや子育て系の受付・進捗を随時更新し、期日・必要書類を伴走。

4.アフター定期点検

 引渡し後の点検(1・3・5年など)を維持保全計画に沿って実施。


まとめ

・見た目や価格だけが目立ちますが、本当に大切なのは「性能」と「使いやすさ」の両立です。

・国の制度も性能重視へ。長期優良住宅化リフォームでは、現況調査(インスペクション)から維持管理までをセットで考えることが求められます。

・特に窓の断熱は効果が分かりやすく、補助金も活用しやすい分野。最新情報を確認し、計画的に使うのが賢い選び方です。

※主要出典(一次情報・業界データ)

・令和7年度 長期優良住宅化リフォーム推進事業:評価基準/要件/手続き。

・住宅リフォーム 消費者実態(2024年度):重視点・不安点・選定理由。

・先進的窓リノベ2025:申請状況と推移。先進的窓リノベ2025事業〖公式〗

・子育てエコホーム(2024年度):予約終了の告知。子育てエコホーム支援事業〖公式〗

・2024年度 住宅リフォームに関する消費者(検討者・実施者)実態調査 報告書

 発行:一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会/公表:2025年3月(調査実施:2024年7–8月、実施者n=1,050・検討者n=1,026、全国)


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