
こんにちは! 仙台市の不動産エージェント
仙台不動産情報ライブラリー
を運営しているスイコーの澤口
(一級建築士、宅地建物取引士、Affiliated Financial Planner)
です。
今回のテーマは
不動産営業マンは“聞かれないことは基本、教えない”?
中古×リノベで後悔しないための完全ガイド(仙台版)
物語:新築をあきらめた日、TVドラマを思い出した。
33歳、市の職員のTさん。ずっと新築一戸建てを夢見て、土地探しから始めた。けれど仙台市内は土地が高い。建築費も上がり、試しに銀行へ相談すると、ローン審査は厳しいという現実。かと言って仙台市外に土地を探す気にはなれない。
そんな時、ふとテレビで観た『魔法のリノベ』を思い出した。
「中古を買ってリノベでも、十分に“我が家”は叶うのでは?」
そう考え、不動産ポータルで学び始める。ところが友人や親から立て続けに言われた。
「不動産営業マンは、聞かれないことは基本、教えないよ」
信じたい気持ちと、守らなければならない家計。私は“聞く側の準備”が必要だと気づいた――。
結論:説明には“上限”がある。だから買い手は「先回りして聞く」。
・法定の説明義務は範囲が決まっている(重要事項説明=35条の必須事項が中心)。
・ビジネス構造上のバイアス(両手仲介・囲い込みなど)で、消極的になりやすい情報も存在。
・調査義務にも線引き(心理的瑕疵ガイドライン等)。
つまり、“聞かれないと出てこない”情報は少なくない。ここを、質問力と事前要求で埋めれば、失敗可能性は一気に下がります。
2024–2025の“最新ポイント”だけ押さえる
・レインズのステータス登録が義務化(2025年1月~)
「公開中/申込あり/一時紹介停止中」等の運用が厳格化。囲い込み抑止に追い風。
・建物状況調査(インスペクション)の“時点管理”
とくにマンションは有効期間2年が実務の要。**“いつ、誰が、どこまで”**が重要。
・心理的瑕疵(事故物件)ガイドライン
告知の目安が整理。**“どこまで説明されるか”**を事前に想定しておく。
まずはここから:中古マンション/中古戸建の“10アクション”
1.仲介形態を先に固定:買主側の立場で助言・交渉。両手前提にしない方針を見積書に明記。
2.レインズの“見える化”:登録日・現在ステータス・最終更新の画面提示を依頼。「申込あり」の真偽も確認。
3.インスペクションの時点:調査の実施日・範囲・調査者と報告書原本(写真付)を確認。既存住宅売買瑕疵保険の付保可否も。
4.契約不適合責任を条文で確認:期間・通知期限・補修/減額/解除、免責の有無と範囲。
5.心理的瑕疵は“文書”で:ガイドライン準拠の告知書写し+確認手順の説明。
6.(マンション)管理の将来負担を読む:長期修繕計画・重要事項調査報告書・総会議事録で積立金と修繕履歴を確認。
7.(戸建)法規・物理リスクを洗い出す:再建築可否、接道種別(42条2項等)、用途地域・建ぺい/容積、越境・擁壁、雨漏り・白蟻、既存不適格の可能性。
8.総費用の透明化:仲介手数料上限(3%+6万円+税)に加え、登記・保険・ローン費・広告/紹介料など総支払額で比較。
9.図面・証憑は“申込前~同時”に回収:建築確認・検査済証、図面、設備表、物件状況報告書、税評価証明、ライフライン台帳等。
10.第三者の視点を常設:既存住宅状況調査技術者(インスペクター)/建築士/FPを併走させ、指摘事項の是正方針と費用負担を事前にすり合わせ。
内見~契約直前で使える「質問テンプレ」
・レインズ:「登録日と現在ステータスは? 最終更新は? “申込あり”の到達日・条件は?」
・インスペクション:「“いつ・誰が・どの範囲を”調査? 2年以内? 写真付原本は閲覧可?」
・告知:「心理的瑕疵の有無と確認手順は? ガイドライン準拠の告知書写しを提示可?」
・契約不適合:「責任期間・通知期限・修補/減額/解除の条件、免責の有無は契約書のどの条文?」
・管理(マンション):「長期修繕計画の改定年、積立金の充足度、修繕予定/履歴、滞納率、直近議事録の決議事項は?」
・法規・物理:「再建築可否、接道種別、越境、擁壁、上下水経路、既存不適格の可能性と根拠資料は?」
▶︎ 印刷用A4チェックリスト(仙台版)
内見に持参できるようPDFを用意しました。
価格と資金計画:中古×リノベで“月々いくら”まで見える化
・物件価格+諸費用+リノベ費の概算を同一シートで管理。
・金利上昇時の耐性(固定/変動、返済比率)をFP視点でセカンドオピニオン。
・仙台市・宮城県の補助金/税制も横串で確認(省エネ改修・バリアフリー等)。
スイコー不動産ができること(仙台ローカル×ワンストップ)
・買主側に立つ実務支援:質問テンプレの代行、レインズ運用のチェック、交渉戦略の設計。
・建築士・インスペクター同席:見落としやすい既存不適格・擁壁・給排水を現地で評価。
・リノベ前提のコスト設計:プラン別概算・優先順位づけ・段階施工(フェーズ分割)。
・安心のアフター:引渡し後の修繕・設備更新、保険・保証の案内、住まいの“かかりつけ”に。
よくある質問(FAQ)
Q. 営業マンを疑うのは気が引けます…
A. 疑うではなく**“役割分担”です。売主・仲介・買主の立場は違います。質問と証憑で公平性を担保しましょう。
Q. 申込を急かされます
A. 申込と同時に図面・証憑一式の先出しを依頼してください。条件付申込や留保条件の合意も交渉可能です。
Q. 新築と迷っています
A. 物件総額・維持費・立地価値のバランスで比較。中古×リノベは立地最優先**を実現しやすい選択肢です。
無料個別相談(オンライン/来店)
・「中古×リノベ」資金計画と物件目利きを60分で整理
・インスペクション同席の可否・費用もご案内
・LINEで気軽に質問:夜間・土日もOK(既読後に順次ご返信)
▶︎ LINEで無料相談する
▶︎ チェックリストPDFをダウンロード(内見に持参)
運営:仙台不動産情報ライブラリー:スイコー不動産
住宅・リフォーム・不動産のワンストップ。仙台での住まい選びと住み継ぎを、建築士×宅地建物取引士の両輪で支えます。
二刀流(建築士×宅地建物取引士)の住宅専門家が5名在席
編集後記:「営業マンは聞かれたしかこたえない」の本当のところ
結論から言えば――“全員が不親切だから”ではありません。
私自身、一級建築士 19年/AFP(Affiliated Financial Planner)19年/宅地建物取引士 7年の実務の中で、「本当はもっと説明したいのに、相手の負担になりそうで踏み込めない」場面が何度もありました。専門領域の話はどうしても情報量が多く、初見では疲れます。結果として、要点だけ答える=聞かれた範囲にとどめるほうが、お客さまにとって親切だと“誤配慮”してしまうことがあるのです。
もちろん、悪意や作為で情報を出し渋る営業もゼロではありません。ですが現場で起きている多くは、
・「どこまで知りたいか」が互いに共有されていない
・時間やタイミングの都合で深掘りのチャンスが失われる
・専門用語が続き、理解コストが急上昇してしまう
――こうした“コミュニケーション要因”です。
ギャップを小さくするために(相互ルールの提案)
1.深さの指定を先に
「まず10分で全体像→後で30分深掘り」「今は結論だけ」など、望む解像度を最初に伝える。
2.目的と不安の共有
「ローン審査が心配」「修繕リスクを最小化したい」――目的が明確だと、説明は自然と的確になります。
3.サマリー→エビデンス方式
最初に“結論の一枚”→必要に応じて根拠資料(図面・報告書・条文箇所)を段階開示。情報洪水を防げます。
4.禁止ワード化(言葉の取扱説明)
「専門用語は必ず噛み砕いて」「略語は都度フル表記で」など、説明の作法を合意しておく。
5.質問テンプレの共同使用
このページのA4チェックリストを面談で一緒に使うと、抜け漏れが激減します。
「詳しい説明=押しつけ」にならないために
・時間を分ける:初回は意思決定に直結する“3点”だけ、詳細は次回に。
・視覚化する:文章より図表・チェックボックス。理解コストを下げる工夫は提供側の責務です。
・第三者の同席:インスペクターや建築士が入ると、要点の取捨選択が洗練されます。
私は“過不足のない説明”に何度も失敗してきました。だからこそ、「聞かれたしか答えない」を非難で終わらせない仕組みづくりを、提供側として続けます。たとえば、
・面談前に**「知りたい深さアンケート(3段階)」**を必ず共有
・面談後は1枚サマリー+根拠資料リンク集で復習可能に
・用語集つきレジュメ/LINEでの“後から質問”窓口の常設
家は人生の基盤です。情報は“多いほど善”ではなく、意思決定に効く順に、負担なく届くことが大切。
もし「今日はどこまで」に迷ったら、どうか遠慮なく**“深さ”の希望**を教えてください。
こちらも、出せる情報を出し惜しみなく、ただし飲み込みやすく整えてお渡しします。――それが、仙台で住まい選びを支える私たちの役割です。
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中古を買ってリノベという
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