外壁塗装をしないと木造住宅が長持ちしないはウソ!? 仙台不動産情報ライブラリーcolumn386

こんにちは! 仙台市の不動産エージェント

仙台不動産情報ライブラリー

を運営しています

スイコーの澤口です。

 

本日は

外壁塗装をしないと木造住宅が長持ちしないはウソ!?

 

というタイトルで

情報配信をしたいと思います。


長持ちしない木造住宅


木造住宅は、

 

木が腐って長持ちしないけれども

 

ヒノキなら強いから大丈夫

 

というような話が

 

常識化してきたのが

 

これまでの住宅業界です。

 

 

確かにヒノキやヒバなどの

 

高級木材は、

 

独特の匂いのもととなる

 

フェノール性成分により

 

腐りにくい性質ではあります。

 

 

しかし、腐らない訳ではありません。

 

 

このように書いてしますと

 

「木造住宅はダメそうだから

やっぱり

鉄骨造か鉄筋コンクリート造

にしなければならないのかなぁ」

 

と悩まれるかもしれませんが

 

 

人生100年時代における

 

トータルの住居費を考えると

 

木造住宅の方が資材等の汎用性

 

(一般に流通量が多いため)や

 

加工性が高いため

 

コストパフォーマンスは

 

決して低いとは言えません。

 

 

木造住宅のメリットとデメリット

 

をきちんと把握した上で

 

ご判断ください。

 

 

住宅の購入や

 

住まいづくりにおいては、

 

イニシャルコストに加えて

 

長年住み続ける上での

 

ランニングコストを鑑みて

 

トータルの住居費を決めることと

 

そして安全に住み続けられるかが

 

大切ですよね。


何のための外壁塗装なの


一般的に、木造住宅のメンテナンス

 

において、塗装屋さん等から

 

外壁や屋根塗装を薦められることが

 

多いかと思います。

 

 

ご近所で塗装メンテナンス工事を

 

していると

 

必ずと言ってよいほど

 

営業を受けるのではないでしょうか。

 

 

「隣で工事中に

お客様の屋根を見たら

ちょっと傷がついていたようなので

気になったんです」

 

みたいな営業トークを受けらたり

 

していませんか?

 

 

屋根塗装や外壁塗装は

 

屋根材や外壁材のメンテナンスに

 

おいて確かに重要なことです。

 

 

色あせてしまった見栄えの家が

 

今どきのカラーリングに

 

塗装し直したら

 

見違えるようになったりもします。

 

 

しかし、それと家が長持ちする

 

というのはイコールではありません。

 

 

それに塗装工事業者さんは

 

塗装のプロではありますが、

 

住宅建築のプロではない場合が

 

比較的多いので、

 

住宅建築のプロではない人の

 

意見や見立てを

 

信じても大丈夫でしょうか。

 

 

家をキレイにするための

 

化粧直しの塗装リフォームであれ

 

ばまったく問題ありませんが、

 

家を長持ちさせるためという

 

キッカケで商談になったのに

 

いつの間にか

 

カラーリングデザインの

 

話にすり替わってしまって

 

いるのだとしたならば

 

いかが思われますか。


業者の言葉を信じる危険性


木造住宅が長持ちしない

 

主たる原因は、

 

雨水浸入や結露に伴う

 

構造材等の劣化です。

 

 

また、瑕疵保険事故の中でも

 

防水事故の割合が

 

9割を超えています。

 

 

このような状況が絶えないことから

 

国土交通省国土技術政策総合研究所が、

 

5年間にわたる産学官による

 

共同研究を実施し

 

「木造住宅の劣化のしやすさと対策を

解説したガイドライン」

 

を策定し公表しています。

図は、その概要です。

 

 

○【住まい手向け】

長持ち住宅ガイドライン

 

○【造り手向け】

リスク分析・評価ガイドライン

 

○【造り手向け】

設計・施工ガイドライン

 

 

に分けてまとめられています。

 

 

その総ページ数は1000ページを

 

遙かに超えた、

 

これまでにない詳細な内容に

 

なっています。

 

 

図を見ると分かるように、

 

外壁塗装等のメンテナンスよりも

 

設計施工に係る内容に

 

重きが置かれています。

 

 

つまり、家をどのように設計し、

 

そして適切に施工するのかで

 

家の寿命に大きな影響を

 

与えているということです。

 

 

どの家も単純に10年ごとに

 

塗装すれば長持ちする

 

ということではないことを

 

この公表により示されました。

 

 

この資料により、

 

木造住宅の設計・施工をする際、

 

外皮(屋根・壁等)から

 

雨水浸入の種類とリスク、

 

木部の腐朽と危険性などを

 

事前に把握し、

 

提案された奨励仕様により

 

対応策を講じることが可能となります。

 

 

住まい手は、

 

これらの対応策を検討して

 

住宅の耐久性の向上を選択することが

 

可能になります。

 

 

住宅業者やリフォーム業者

 

不動産業者の担当者の言葉を

 

鵜呑みにせず

 

どのような根拠にて

 

木造住宅の劣化対策をしているのか

 

そのエビデンスを確かめることで

 

ご自身で勉強せずとも

 

大凡の可否の判断ができるのでは

 

ないでしょうか。

 

 

 

仙台市内で活動する

仙台不動産情報ライブラリー

(運営:株式会社スイコー)の

澤口(さわぐち)でした。

 

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