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延焼を防ぐために 仙台不動産情報ライブラリーcolumn312

こんにちは! 仙台市の不動産エージェント

仙台不動産情報ライブラリー

を運営しています

スイコーの澤口です。

 

本日は

延焼を防ぐために

 

というタイトルで

情報配信をしたいと思います。


燃えなかった木造住宅


2016年12月22日に発生した

 

糸魚川大規模火災のことを覚えていらっ

 

しゃいますか。

 

 

中華料理店の大型コンロの消し忘れによっ

 

て火災が発生し、低気圧による台風のよう

 

な強い風によって延焼が拡大しました。

 

 

建物の密集地域だから延焼が拡大したの

 

だと多くの人が理解していると思います

 

が、その中にあって奇跡の家として呼ば

 

れた1軒の木造住宅があったことも話題

 

になりました。

 

 

延焼し難い家の建て方があるということ

 

です。

 

 

それでは、延焼した建物はどのように延

 

焼したのか、どのような状況になってい

 

ると延焼しやすいのか、それについて

 

2017年7月18日に国土交通省、国土技

 

術政策総合研究所と建築研究所が「2016

 

年12月22日に発生した新潟県糸魚川市に

 

おける大規模火災に係る建物被害調査報

 

告書」を発表しています。

 

 

火災映像記録等に基づいて、延焼動態

 

(出火からの火災の拡大過程を時刻を示し

 

ながら地図上に表示したもの)を推定並び

 

に飛び火によって着火した建物も推定した

 

のが次の図です。

(「2016年12月22日に発生した新潟県糸魚川市における大規模火災に係る建物被害調査報告書」より引用 :以下の写真も同様)

赤印が消防により飛び火が確認された地点

 

であり、オレンジ印が画像・映像分析によ

 

り新たに確認された飛び火地点となります。

 

 

図の下方にある出火地点より北側へと延焼

 

していき、飛び火してさらに延焼が拡大し

 

ていったとみなされました。

 

 

この火災では飛び火が15ヶ所に及んだこ

 

とが確認されたことで、飛び火のメカニズ

 

ムの解明が行われました。

 

 

昭和初期の木造建築の屋根瓦の形状や寸法

 

に不揃いなものが多く、その隙間より火の

 

粉が侵入しやすく、実験によって風速が

 

10m/sになると屋内への燃え抜けが確認

 

されたのです。

糸魚川大火においては屋根が弱点になった

 

可能性が高いとの見解です。

 

 

また、現代仕様の屋根瓦の場合には風速

 

10m/sの状況下であっても燃え抜けるこ

 

とは無かったことから、現代仕様の屋根瓦

 

であれば飛び火の影響が極めて小さいこと

 

が分かったとしています。

 

 

この検証により市街地における火災の延焼

 

を防ぐ手立てが明確になっています。

 

 

仙台市内で活動する

仙台不動産情報ライブラリー

(運営:株式会社スイコー)の

澤口(さわぐち)でした。

 

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