こんにちは！　仙台市の不動産エージェント

仙台不動産情報ライブラリー

を運営しているスイコーの澤口（一級建築士、宅地建物取引士）です。

 

今回のテーマは

「首都圏だけじゃない。仙台でもマンションが買った時より高く売れた」という話を耳にした方も多いのではないでしょうか。中古マンション市場が活況を呈する中、「それならうちの戸建ても高く売れるかも…」と期待する所有者が増えています。しかし、戸建て住宅はマンションのようにはいかない現実があります。

 

なぜ、同じ「住宅」であるにも関わらず、マンションだけが高値で売れるのでしょうか？

 

その背景には、流通構造や建物の特性、買い手のニーズといった、いくつもの違いが存在します。

マンションは鉄筋コンクリート造で耐久性が高く、築20年でも「共用部の修繕履歴」や「管理体制」が整っていれば、評価されやすい傾向があります。

一方、戸建住宅は木造が中心で、築年数が経つごとに劣化が進み、建物の資産価値が下がりやすいのです。

戸建は「土地＋建物」が基本セット。購入者は土地の広さや形状、接道条件まで慎重に検討します。

土地に魅力があっても、古い建物があると解体費用が必要になり、売却価格が差し引かれる要因となります。

マンションは利便性の高い立地にあることが多く、駅近・コンパクトな暮らしを求める単身者やシニア層にも人気です。

 

対して戸建は郊外に多く、若年の子育て層などにニーズが限定されるため、市場での流動性が低くなる傾向にあります。

マンションは間取りが定型的で比較しやすく、売買データも豊富。AI査定などで価値が把握しやすい一方、戸建は立地や建物の状態により価格差が大きく、相場の判断が難しいのが実情です。

売主の希望価格が相場から乖離しやすいのもこのためです。

とはいえ、すべての戸建が価格を下げないと売れないわけではありません。たとえば以下のような条件を備えた物件は、高値で売れる可能性があります。

 

整形地で接道条件が良い

建物が築浅またはリフォーム済

人気の学区・エリアに立地

駐車場スペースや庭付きで需要あり

購入者に向けた維持管理記録の開示

戸建住宅の売却は、マンション以上に「物件の魅力をどう伝えるか」が重要です。適切な価格設定はもちろん、リフォーム提案や建物状況調査（インスペクション）の活用、買主に安心を与える情報提供が、スムーズな売却につながります。

 

「うちは高く売れるはず」と思っている方へ。

 

まずは、実勢価格と売却可能性を正しく把握することから始めませんか？

 

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澤口（さわぐち）でした。

 

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