土地購入後に発覚した私道トラブル
というタイトルで
「土地の前面道路が私道の場合の注意点」
の続編にて
情報配信をしたいと思います。
私道に面した土地で起きた予想外の問題
20年以上前、前面道路が私道の土地で新築工事を行った際の出来事です。
施主(家を建てるお客様)は、不動産会社を通じて土地を購入。 前面道路となる私道は、周辺の複数の土地所有者がそれぞれ持ち分を所有しており、「通行に問題はない」と説明を受けて購入したとのことでした。
しかし、家を建てるために必要な“水道管の引き込み”で問題が発生します。 水道本管は仙台市道にあるため、私道を掘削して配管を通す必要がありましたが、私道所有者の1人が掘削に同意してくれなかったのです。
図のような私道の権利状況です。
なんとか得られた「条件付きの承諾」
交渉の結果、その所有者から出された条件は次の3つでした。
- 朝夕の車の通行に支障を出さないこと
- 土日の工事はしないこと
- その所有者が持つ私道部分は開放掘削しないこと
(どうしても必要な部分のみ“トンネル式”での掘削を許可)
他の所有者からは承諾を得られたため工事は可能になりましたが、
施工は非常に難しく、費用も大幅に増加してしまいました。
仙台市の施工基準がハードルに
仙台市水道局の施工要領では、私道に埋設する水道管の深さは60cm以上と定められています。
実際には70cmほど掘る必要がありました。
通常であれば掘削機械を使いますが、
- 掘削できる範囲が限られている
- その範囲に排水管やガス管が埋まっている
といった理由で機械が使えず、手作業中心の工事に。
本来3日で終わる工事が、職人を倍に増やしても5日かかりました。
なぜ所有者は承諾を拒んだのか
後からわかったことですが、その所有者は過去に似たケースでひどい目に遭っていたそうです。
- 工事中に車が出せなくなった
- 帰宅しても私道に車を入れられなかった
- 埋め戻しが雑で私道がぬかるんだ
- 業者の対応が悪かった
こうした苦い経験から、再び同じ思いをしたくないと強く拒否していたのです。
(当時の時点の法令等によるエピソードになります。)
この経験から学べる「私道の注意点」
この現場を通して痛感したのは、前面道路が私道の場合は、通行だけでなく“掘削の承諾”も重要だということです。
水道・ガス・排水などのライフライン工事は、私道を掘らなければならないケースが多く、 所有者の誰か1人でも反対すれば工事が進まないことがあります。
(当時の時点の法令等によるエピソードになります。)
まとめ
私道に面した土地は魅力的に見えることもありますが、
所有者の承諾が必要な場面が多いため、購入前に必ず確認しておくことが大切です。
- 私道の持ち分はどうなっているか
- 掘削の承諾は得られるか
- 過去にトラブルはなかったか
こうした点を事前にチェックすることで、後々のトラブルを防ぐことができます。
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