どうして木造は火災に弱いの? 仙台不動産情報ライブラリーcolumn57

こんにちは! 仙台市の不動産エージェント

仙台不動産情報ライブラリーを運営していますスイコーの澤口です。

 

本日は

どうして木造は火災に弱いの?

 

というタイトルで情報配信をしたいと思います。

 

 

○「木造住宅は火事になりやすいから止めた方がいい」って本当?


この冬も火事のニュースが放送されたのを何度か見ています。小さなお子さんやご年配の方が犠牲になっており火事の恐ろしさを感じているところです。

家を購入する時に「木造は火事に弱いから!」と抵抗感がちょっとある方がいらっしゃいます。鉄やコンクリートと違って木は確かに燃えるので木造住宅は燃えやすいというイメージを持たれています。「木造モルタル2階建て住宅が火事・・・」というニュースが多いことから木造は火事に弱いというイメージを後押ししているのでしょう。

総務省消防庁「平成29年版消防白書」の附属資料に「火元建物の構造別損害状況」があります。この表によると5年遡ってみても、やはり木造が最多となっています。このように統計の裏付けがあるとなってしまいそうですが、そもそも日本の建物は木造建物が圧倒的に多いので木造建物が火事に弱いと決めつけるのはどうかと思うのです。

○出火原因から見えてくる大切なこと


図は総務省消防庁が公表した平成29年(1月~12月)までの「住宅火災の出火原因別死者数(放火自殺者等を除く)889人の内訳です。ストーブが15%、たばこ13%、電灯電話等の配線5%と続きます。ストーブやたばこ、こんろなどが原因となり火災になっていることが分かります。

 

 

ストーブやたばこ等の火から建物の構造部である柱とか梁とかが燃えるイメージがつきますか?

 

例えば、仙台の秋の風物詩である芋煮会にてタバコの火で薪の火起こしをしている人が沢山居ますかね?大概は着火剤等を使用しているのではないでしょうか。薪の下に丸めた新聞紙を置いて火を付けたとしても薪に焦げ目が付くことはあっても燃える前に新聞紙の方が燃え尽きてしまいますよね。薪に火を付けるのってコツが必要なのです。

 

このようなことからイメージするとストーブやたばこ等の火から最初に柱とか梁が燃えるということはあまり考えられないと思いませんか。

○ストーブの使用注意書きから分かること


ストーブの使用注意書きには「給油時消火」「衣類の乾燥厳禁」「カーテン、寝具など可燃物近接禁止」など注意されています。火が燃え移らないように注意されています。

 

このように火事の多くは火元から燃えやすい物に燃え広がっていくのです。家の中にある燃えやすい物が多ければ多いほど燃え広がり易くなるのです。木はすぐに燃えないので木造住宅だから火事になりやすいということではないのです。

先の「火元建物の構造別損害状況」を見ると耐火造や防火造の建物も火事になっていることからも構造の種類以上に室内にある物への燃え移りに目を向けた方が重要だと思います。

 

最近は木造の公共建築物が増える傾向にもあります。木造と火災についての実証実験が重ねられ研究されたことで、いざ火事になった際に人的被害が多くなりかねない公共建築物でさえ木造が認められるようになりました。

このようなことなので木造だから火事に弱いというのは誤ったイメージであることをお分かりいただけたでしょうか。

 

 

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(運営:株式会社スイコー)の澤口(さわぐち)でした。

 

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