こんにちは! 仙台市の不動産エージェント
仙台不動産情報ライブラリーを運営していますスイコーの澤口です。
本日は
ヒノキが強いって本当?
というタイトルで情報配信をしたいと思います。
○無垢材、それも高級木材のヒノキが最も優れている?
日本三大美林「木曽のヒノキ」「青森ヒバ」「秋田スギ」 の天然木が有名で、特に「総ヒノキ造りの家」と聞けば最高級な住宅というイメージがあります。ヒノキは伊勢神宮など日本の伝統的な建築物に使用されていることから強くて長持ちするものと思い込まれているからなのでしょう。
でも、伊勢神宮は20年に一度の式年遷宮をしているんですよね。ヒノキが重宝される理由のひとつは、高耐久性樹種だからなのです。腐朽し難いことがポイントですが、それでもシロアリが食べない樹種ということではないのです。
○ヒノキの強さについて
一つ目の表は建築基準法施行令による国土交通省告示の無等級の木材の基準強度一覧です。ヒノキがマツよりも強度が低いことが分かります。住宅業界に長くいる者には常識なことですが、一般の方がヒノキがマツより強度が低いことを伝えても嘘だと思われる方がいらっしゃる程、ヒノキ神話が根強いと感じています。
○集成材の強さから分かること
近年、木造建築で一般的に使用されている資材として集成材があります。集成材は木材を接着剤でつけ合わせているから強度が弱いとか、長持ちしないとかの根拠のない噂があります。最新の航空機に接着剤(同じ接着剤ではありませんが)が当たり前に使用されるように、接着剤を使用しているから強度が弱いというのはかなり昔の常識でしかありません。
つぎの表は、梁(はり)等に使用される対称異等級構成集成材の基準強度です。上段の無垢材である木材の基準強度と比べると強度において優れていることが分かります。
このことから何もかも無垢材の家が優れているという訳ではないことが分かります。構造という重要な部分には集成材の方がコスト的にも構造強度的にもベターという判断があるということです。適材適所という言葉は、木材の樹種や材質等により理に適った使い方を人事に用いられていますが、住宅建築において高級木材にこだわりすぎてしまうのは現代の理に適わないのではないでしょうか。
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