こんにちは! 仙台市の不動産エージェント
仙台不動産情報ライブラリーを運営していますスイコーの澤口です。
本日は
家の近所にある危険なブロック塀
というタイトルで情報配信をしたいと思います。
○ふたたび大地震にてブロック塀が倒壊した
買い物や通勤通学で普段よく通る道沿いに法令不適合なブロック塀があるかもしれません。
平成30年6月l8日に発生した大阪府北部を震源6弱の大地震により、2府5県で人的被害がありました。死者5名、重軽傷者454人、住宅全壊16棟、半壊472棟、一部損壊が53751棟と発表されています。学校の倒壊したブロック塀の下敷きにになり、通学中の児童が犠牲になったことは心が痛む出来事でした。
○ブロック塀がどうして倒壊したのか
1978年の宮城県沖地震の際にブロック塀の倒壊により犠牲者が多かったことで、建築基準法施行令の基準が強化されていたのにも係わらず、小学校にあのようなブロック塀を作ったのだろう。誰が許可したのだろうと疑問に思いました。
国土交通省は平成30年6月21日に「建築物の既設の塀(ブロック塀や組積造の塀)の安全点検について」報道発表し、次の「ブロック塀等の点検のチェックポイント」により安全点検を行うよう呼びかけています。
(国土交通省公表資料より引用)
更に平成30年8月30日には「ブロック塀等の安全性確保に向けた関係団体連絡会議」が開催され、業界横断的な行動指針が議論されています。その後、所属している業界団体より先の「ブロック塀等の点検のチェックポイント」を顧客様等に周知するよう促されました。
詳細は国土交通省の次のHPより
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/blockshei
○行政からの周知には限界があり、自分自身で危険なブロック塀から身を守るしかない
ブロック塀の安全性を確かめるチェックポイントは
- 塀の高さは地盤から2.2m以下か
- 塀の厚さは10cm以上か
- 塀の長さ3.4m以下ごとに、塀の高さの1/5以上突出した控え壁があるか
- コンクリートの基礎があるか
- 塀に傾き、ひび割れがないか
以上の5点を外観目視等にてチェックして、ひとつでも不適合がある場合などは、専門家(建築士)に相談するよう薦められています。塗装されていてブロック塀の場合にはブロック塀だと気づき難い場合もあるので、よく観察して下さい。
仙台市内で活動する仙台不動産情報ライブラリー
(運営:株式会社スイコー)の澤口(さわぐち)でした。
余談
1978年(昭和53年)に発生した宮城県沖地震の時には、私は自宅に居ました。揺れが収まって気がつくと敷地の外周に建っていた大谷石の塀が軒並み道路側に倒れていました。
当時は中学3年生。子供の頃は、その塀の上を飛び歩いたもので簡単に倒壊するなどと思ってもみませんでした。夕方で遊んでいる子供達がよく通る道路でしたが倒壊しただけで人にも物にも被害を及ぼさなかったことは救いです。
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