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引き算の考えでの住まいづくりの理由 仙台不動産情報ライブラリーcolumn655

こんにちは! 仙台市の不動産エージェント

仙台不動産情報ライブラリー

を運営しています

スイコーの澤口です。

 

 

本日は

注文住宅を購入予定のあなたへ

 

引き算の考えでの住まいづくりの理由

 

というタイトルで

情報配信をしたいと思います。


家守りとしての専門家としての役割から


当社がご提案する

 

新築やリノベーションは

 

基本的に引き算の考え方にて

 

プランニングを進めていきます。

 

 

実は、そのベースになっているのが

 

一級建築士試験

 

なのです。

 

 

資格試験に興味がある人の中には、

 

一級建築士試験がどのようなもの

 

なのかをご存知の方がいらっしゃ

 

るかもしれませんが、

 

一般的には一級建築士試験が

 

どのようなものなのかなど

 

あまり関心がないかと思います。

 

 

この一級建築士試験の

 

概要を知ることで

 

住まいづくりにおける

 

引き算の考え方が妥当であることを

 

お分かりいただければと

 

記事を作成してみることにしました。

 

 

ちょっと長くなりますが、

 

ぜひ最後までお読み下さい。

 

 

一級建築士試験は誰でも受けられる

 

試験ではありません。

 

 

それについては建築士法で厳格に

 

定められているのです。

 

 

私が受験した時には、

 

受験申請手続きの際に、

 

受験資格をこと細かくチェックされ

 

ることから受験申込み書を作成する

 

のが面倒だなと思った記憶があります。

 

 

その受験資格とは、建築学に関する

 

所定の科目を修めて卒業している

 

こととか、二級建築士であること

 

などの条件と建築に関する所定の

 

実務経験などが定められています。

 

 

その実務経験については、

 

この令和2年3月1日から施行さ

 

れた改正法により、実務経験を満た

 

していなくても試験を受けられるよ

 

うになりました。

 

 

合格後に実務経験を満たすことで

 

晴れて一級建築士になれるという

 

制度に変わったのです。

 

 

この背景には、一級建築士が減少

 

していることにあります。

 

 

災害の多い日本における建築物には、

 

安全性が求められます。

 

 

また、長寿命化していることもあり

 

健康維持としての建築物の役割も

 

重要視されるようになっています。

 

 

そのような建築物を設計監理する

 

のが建築士の役割であることから、

 

一級建築士の場合には幅広い知識

 

と実務経験が要求されているのです。

 

 

しかしながら、そのような条件を

 

満たす担い手は、

 

実務で繁忙になっている傾向が高く、

 

試験を受けられなかったり、

 

十分な勉強が出来ず合格できないという

 

ジレンマになっていました。

 

 

これは、近年に始まった現象とは

 

言い切れませんが、一級建築士の

 

減少を補うための措置としては

 

妥当な法改正だと考えます。

 

 

一級建築士試験の合格率は

 

おおよそ12%前後です。

 

 

これを多いとみるか、

 

少ないとみるか。

 

 

先ほどお伝えしたように

 

一級建築士試験を受けるには

 

受験資格が必要です。

 

 

相応の建築に関する知見がある

 

人が受験している中で

 

合格率が約12%ということです。

 

 

建築に関わる仕事をしている者

 

にとっては、建築士、

 

特に一級建築士になることは

 

ひとつの大きな目標になると

 

思うのですが、

 

仕事をしながらの勉強でもあり

 

かなりハードルの高い試験に

 

なっています。

 

 

その一級建築士になるための試験は、

 

学科試験と設計製図試験があります。

 

 

学科試験は、五肢択一式です。

 

 

左脳的記憶力がカギを握ります。

 

 

一方で設計製図試験は、設計課題文

 

を読み解いて設計し、手書きで図面を

 

仕上げるという作業です。

 

 

限られた時間内に手書きで製図するこ

 

とは肉体的に厳しくもあり、

 

精神的にもタイトであり、

 

そして何よりもプランニングにおい

 

ては、右脳的思考が求められる

 

試験なのです。

 

 

設計製図試験には完成図の

 

正答例があるのですが、

 

それはあくまでも参考例レベル

 

でしかなく、定まった答えがない

 

のが設計製図試験です。

 

 

毎年1万人弱の受験者がいるのですが、

 

ひとつとして同じ設計プランがないと

 

言われています。

 

 

同じ課題、同じ法令に基づいて

 

設計しているのに、

 

まったく違う建物が設計される

 

のです。

 

 

子供の頃の写生会で

 

水彩画を描いても

 

クラス全員の絵が

 

みんな違っているのと

 

似たような感じです。

 

 

そしてその採点方法が

 

減点法なのです。

 

 

完成した設計製図のプランから

 

法令と設計課題に基づいて

 

チェックされていき

 

ダメな部分の減点が

 

積み重なって一定レベルを

 

超えてしまうと不合格に

 

なってしまうのです。

 

 

減点に耐えられる

 

設計製図プランを作成して

 

いないと合格できないとい

 

うことです。

 

 

それがどうして難しいの?

 

と思われる方が少なくあり

 

ません。

 

 

設計課題が与えられ、

 

設計を進めていくのですが、

 

法令を守ろうとすると

 

なかなか課題を網羅した

 

プランになっていかないのです。

 

 

そこで、設計課題の中から

 

優先順位を見極めつつ

 

棄てる事柄を決めていかねば

 

なりません。

 

 

この見極めが難しくて、

 

試行錯誤をしているうちに

 

トラップにまんまと引っかかって

 

しまう場合もあるのです。

 

 

このようなことを経て

 

減点に耐え抜いた設計製図を

 

完成させた人のみが

 

一級建築士になることができます。

 

 

言い方を変えると

 

引き算の考え方が

 

一級建築士になる手段として

 

必要だということです。

 

 

お客様の住まいづくりにおいて

 

お客様の希望と予算

 

そして法令等や建築場所など

 

様々な要素の中から

 

最適解を導くことが

 

住まいづくりにおいて必要です。

 

 

ところが、

 

業者側としては契約を得るために

 

お客様の希望をできる限り

 

取り入れてしまう傾向があります。

 

 

しかし、家は3回建てないと

 

満足しないと言われ続けている

 

こともあり、希望をどこまで

 

取り入れるのかが重要なポイント

 

なのです。

 

 

また、設計プランニングの打合せ

 

を重ねて行くと、足し算的に

 

あれもこれもとお客様の希望が

 

膨らんでいく傾向があります。

 

 

予算が十分にあるからと、

 

取り入れてしまう設計者も

 

少なくありません。

 

 

しかし、それも

 

その時の欲しい家であり

 

5年後には不満に変わっている

 

かもしれないのです。

 

 

当社は、お客様の住まいづくり

 

に数多く携わってきました。

 

 

時折、お客様が主張される

 

ご要望のままに施工してしまう

 

ことがありました。

 

 

そのような現場は、

 

高い確率でクレームになって

 

しまうのです。

 

 

このようなことを

 

数多く体験してきたことで

 

お客様に喜んでいただく方法として

 

引き算の考え方のこだわりにて

 

お客様の住まいづくりのプランニング

 

を推進するようになったのです。

 

 

これは、あくまでも

 

住まいづくりのひとつの手法であって

 

これが正しいと主張したいのでは

 

ありません。

 

 

地元に根ざして、

 

お客様と長いお付き合いを

 

させていただいて来た中で

 

信頼を失わず

 

安心してお任せいただけるように

 

知恵と工夫により

 

培ってきたことのひとつです。

 

 

 

 

中古を買ってリノベという

新しい住生活スタイル

 

 

 

仙台市内で活動する

仙台不動産情報ライブラリー

(運営:株式会社スイコー)の

澤口(さわぐち)でした。

 

何かご不明な点等は

お気軽にご連絡ください。

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