こんにちは！ 仙台市の不動産エージェント
仙台不動産情報ライブラリー
を運営しています
スイコーの澤口です。
本日は
木造住宅はヒノキなどの高級木材で
というタイトルで
情報配信をしたいと思います。
首里城再建への課題がまだあった
沖縄の首里城が燃え落ちていく映像に
は多くの人が目を覆いたくなる気持ち
になったのではないでしょうか。
一昨年、見学しており、漆塗りの柱な
どがとても印象的でした。
再建への話が出てくる中で、瓦を復元
した職人さんがいないことなどニュース
になっていました。更に問題として浮上
してきたのが木材の調達のようです。
木材が何万本も必要であり、再建の時に
は、国内で調達できず台湾から調達した
との話です。
今度は、それすらも厳しいのではないか
という問題です。
建築資材として使える木は、時間と森林
保全の手間暇がかかるため、果たしてど
のような対応をしていくかを見守ってい
こうと思います。
木造建築は、やっぱり天然木でしょ！
さて、木造建築においては、先のよう
に天然木というイメージが根強くあり
ます。
例えば「総ヒノキ造りの家」と聞けば
最高級な住宅というイメージですよね。
ヒノキは伊勢神宮など日本の伝統的な建
築物に使用されていることから強くて長
持ちするとも言われています。
でも、伊勢神宮は20年に一度の式年遷
宮をしているんですよね。
これには神事としての理由があるようで
すが、神明造という特徴のある建築様式
で建築する職人さんの技術を伝承し続け
る理由もあるそうです。
また、ヒノキが重宝される理由として、
高耐久性樹種ということもあります。
腐朽し難いことがポイントですが、それ
でもシロアリが食べない樹種ということ
ではありません。
（引用：公益財団法人 日本住宅・木材技術センター「構造用木材の強度試験マニュアル」）
表は建築基準法施行令による国土交通省
告示の無等級の木材の基準強度一覧で
す。ヒノキがマツよりも強度が低いこと
が分かります。
近年、木造建築で一般的に使用されてい
る集成材は、木材を接着剤でつけ合わせ
ているから強度が弱いとか、長持ちしな
いとかの根拠のない噂がありますが、最
新の航空機に接着剤（同じ接着剤ではあ
りませんが）が当たり前に使用されるよ
うに強度が弱いというのはかなり昔の話
でしかありません。
次の表は、梁等に使用される対照異等級
構成集成材の基準強度です。最初の表の
無垢材である木材の基準強度と比較して
みると強度において優れていることが分
かります。
何もかも天然木そのままを利用した家の
方が優れているという訳ではなく、構造
という重要な部分には集成材の方がコス
ト的にも構造強度的にもベターであると
考えてもいいのではないでしょうか。
とは言っても、長年住まいづくりに関
わっていると天然木の柱や柱の魅力に惹
き付けらる気持ちは動かしがたい感じで
す。経済的ではないと分かっているのに
です。
仙台市内で活動する
仙台不動産情報ライブラリー
（運営：株式会社スイコー）の
澤口（さわぐち）でした。
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