· 

外張り断熱に潜む危険性 仙台不動産情報ライブラリーcolumn303

こんにちは! 仙台市の不動産エージェント

仙台不動産情報ライブラリー

を運営しています

スイコーの澤口です。

 

本日は

外張り断熱に潜む危険性

 

というタイトルで

情報配信をしたいと思います。


着火してからの勢いが凄い


2017年6月14日未明にロンドン西部の

 

24階建て公営住宅「グレンフェル・タ

 

ワー」が火災に遭いました。

 

 

ニュースでテレビ画面に映るタワービル

 

が燃えている映像にはゾッとさせられま

 

した。子供の頃に見た映画「タワーリン

 

グ・インフェルノ」の様相だったからで

 

す。

 

 

このマンションは外壁の外側に通気層を

 

挟んで発泡プラスチック系の断熱材が張

 

られていたとのことです。

 

 

正確にはポリイソシアヌレートという断

 

熱材です。これは特殊な断熱材ではなく、

 

日本でも一般的に使われているものです。

 

 

比較的難燃性が高く、石油化学製品だか

 

らといってすぐに火がついて燃え広がる

 

性質ではありません。

 

 

そのため断熱材として普及している訳で

 

すが、不燃材料の資材ではないことも事

 

実です。

 

 

マンションに限らず、戸建住宅でもTV

 

CMの影響なのか数年前から外張り断熱

 

工法の住宅の人気が高くなっています。

 

 

外張り断熱が優れているような印象です

 

が、まさかこのような火災事故が発生

 

するとは驚きです。

 

 

今回の火災事故で浮き彫りになったこ

 

とは、燃えにくい発泡プラスチック系

 

の断熱材であったとしても、いざ燃え

 

始めてしまうと、火と煙(ガス)の勢

 

いがすさまじいということでした。


グラスウールが不人気なのは


昔から断熱材という建築資材があり、

 

グラスウールが主流でした。

 

 

しかし、省エネ基準は戸建住宅におい

 

て現在も義務化になっておらず、省エ

 

ネに影響を及ぼす断熱工法については

 

業者や職人独自の判断等に依存してい

 

ます。

 

 

そのため、グラスウールなどの断熱材

 

が壁内に入っていても冬になると寒く

 

暖房による結露が発生したりしている

 

のです。

 

 

それは、断熱材等について計算し、必

 

要量を導き出して、適切な施工を行え

 

ていなかったからとも言えますが、そ

 

れは一概に施工不良とか手抜き工事と

 

か言えません。

 

 

現在でも法整備されていないというこ

 

と、そして何よりも戸建住宅の断熱等

 

の省エネ施工についての技術開発が

 

近年になってやっと確立しつつあると

 

いう技術水準だからなのです。

 

 

このような背景があるので、グラス

 

ウールなどの従来からの充填断熱工法

 

が決して劣っている訳ではないのです。

 

 

外張り断熱であろうと、充填断熱であろ

 

うと、どちらにもメリット・デメリット

 

があり優劣がつけられません。

 

 

断熱材にしてもしかりです。

 

 

家を購入する場合や、新築する場合に

 

は、その家の省エネ基準レベルや断熱

 

工法についての省エネ計算をどのように

 

しているのかなどを業者に確認してみる

 

ことで、その業者が作る住まいの技術水

 

準が見えてくるものと思います。

 

 

くどいようですが、外張り断熱だからい

 

いとか、充填断熱だからいいとか、

 

断熱材は○○を使っているからいいとか

 

いうことは決して正しくはないというこ

 

とです。

 

 

仙台市内で活動する

仙台不動産情報ライブラリー

(運営:株式会社スイコー)の

澤口(さわぐち)でした。

 

何かご不明な点等は

お気軽にご連絡ください。

Tel:022-374-0011

 

 

 

 

※不動産事業者間の情報が毎日届くAI情報ツールは

下記よりご利用下さい。

https://self-in.com/sendai-izumi01/robo

簡単な説明はこちら

 

※買ってはいけない物件が分かるAI情報ツールは

下記よりご利用下さい。

https://self-in.com/sendai-izumi01/

簡単な説明はこちら